綾里大気環境観測所

綾里大気環境観測所 
  
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Korean Air Linesの航路上空/綾里崎から牡鹿半島。右側:大気環境観測所
大船渡市綾里崎に気象ロケット観測所(現在:大気環境観測所)があり、その観測所では、1976年ごろから70km上空まで気象ロケットを打ち上げ、対流圏(0〜11km)・電離層(20〜25km)・成層圏(11km〜50km)・中間圏(50km〜80km)を観測研究していた。その頃の地元人にはロケット観測所と略され、1970年から2001年3月21日まで1119発打ち上げていた。降水降塵、大気圏各層の化学組成と汚染濃度、酸性雨の長期観測、オゾン破壊物質などの観測調査のため気象庁が設置した大気環境観測所で、一般公開している。しかし、綾里港から2kmの僻地にあり、綾里崎の目立つ場所にあるため、付近の漁業関係者やレーダーを装備している船からあやしく見える観測所だった。大船渡港は釜山(プサン)行きの外国船が出入りしている。

KAL007便コース:ジェット気流の位置が季節により南北へずれるため、ある程度コースが変わる。青森から牡鹿半島までの間で、上空3,000mから10,000mを飛行する大韓航空ボーイングを見かけることもある。

  1. 東京管制塔からカムチャッカ・サハリン付近の機影と高度をレーダーで検知できるので、綾里崎の気象ロケット観測所のロケットが、ソ連ウラジオストック、サハリン、カムチャッカ北朝鮮、韓国ソウル管制塔からキャッチされていた可能性がある。打ち上げられていた気象ロケットがレーダーに映るサイズか、はっきりしていない。2次的な意味として、日本各地の自衛隊基地レーダーと東京管制塔レーダーから、綾里崎で打ち上げられた小型気象ロケットが映じているかを調べ、ロケットサイズとカバーとして使用された特殊合金の種類、各レーダー基地からの検知距離限界を測定する事ができる。自衛隊にしてみれば未来型ミサイルは小型で威力を発揮する方向性にあるため、第一目的は大気環境化学成分、汚染濃度、酸性雨の観測、オゾン破壊物質の調査等、目的外として誤認しないように自衛隊レーダー観測用に調べられていた疑惑もある。レーダー式誘導ミサイルに捕らえられない「レーダーに映らない特殊合金と長距離小型ロケット開発のための資料とされている」という反対の意味も同時に含まれている。中距離弾頭ミサイルの高度は200〜11,000kmで、気象ロケットの高度は100km以内と格段の差がある。しかし、もしレーダーに映るロケットであれば、レーダーを使用している各所に事前報告する義務がり、それをしなければ事故や事件が発生する場合もあるという事に注意しなければならない。
  2. 日本の気象庁GAW観測所は、綾里Ryori、南鳥島Minamitori-sima、与那国島Yonaguni-jima、昭和Syowa(南極昭和基地の略)に配置されてあり、気象ロケットの打ち上げは、綾里崎だけでなく各地で行われている。気象ロケットの飛距離高度70km〜100kmは、ミサイルのレーダー探知限界を調べるのためにも利用されざるを得ない。誤認を避けるため、先進国であればあたりまえにどこの国でもしている。打ち上げ日時予定と観測目的予定表が、最も近い米軍基地と日本の自衛隊基地にファックスで送信され、米軍基地へ送られた予定表が、アメリカ合衆国国防省参謀本部に送信されている。それが、WMO世界気象機関とこの辺りを飛ぶ大韓航空へ知らされていたかが問題で、もしICAOや民間航空会社へ知れされていなければ、大韓航空は、航路付近の打ち上げ日時予定をアメリカ合衆国軍部から得るしかない。1980年代の韓国は、国連にまだ加盟していなかったため、WMOからの情報が得られず、米国航空宇宙局NASAと米空軍USAFから世界の気象状態とコース上の他国の気象ロケット打ち上げ計画と空軍基地の位置などを入手していた。
  3. 日本の場合の国家公務員の仕事内容を他の国の民間会社へ知らせる法律的義務があるか、この辺りを飛ぶボーイング機が大韓航空機である事すら知らない人もいる。1970年代の気象庁所属勤務の国家公務員であれば、気象庁から指定された場所以外に、打ち上げ予定表を流す事はしない。観測用ロケットを打ち上げてから、海へ落下した物は、船で回収されているか。付近の漁業関係者にとってみると、ロケット落下地点が問題で、その予定表を漁協とその付近を通る定期船に知らされていなければ、民間航空会社へも知らされていなかったという事になる。
  4. 綾里大気環境観測所のロケットは、「最近打ち上げ回数が少なくなった」と、そこで働く職員に聞いた事があった。私が行って見た時は、何故か警察官が来ていて来訪者の職業と著名、住所を記録として残していた。


(C)Junpei Satoh/Several viewpoints from Japan side/The truth of Korean Air Lines Flight 007, 9 September 2009